2011年11月19日土曜日

食べ物で出来ている幻想的な風景の写真集


2010年に発刊された「Food Landscapes」は、ロンドンを中心に活躍する写真家Carl Warnerによって撮影された、精巧な「食べ物でできた風景」が集められている。

彼の写真集、「Food Landscapes」はフルーツや野菜、チーズ、パン、魚、肉、穀物などの食材のみで構成された、カラフルで幻想的な風景イメージのコレクションだ。これらのイメージは前景から空を含む背景まで、何階層にも分けて撮影されるが、その行程は非常に時間を要するものなので、照明の下にある食物はすぐにしおれてしまう。撮影されたそれぞれの階層は後に編集の際に統合されて、ひとつの作品となる。本の中のそれぞれの作品には、原画やメイキング写真、詳細写真、食材リスト、作品内のどこに配置されているかなどの情報が添えられている。



Carl Warner によると、「もう僕自身だいぶこの仕事にはなれてきたけど、それでも助手となるモデル製作者とフードスタイリストを使ってセットを組んでいるんだ。最初は構成をうまく決めるためのスケッチを描くところから始まるんだけど、これがチームの作品に対する青写真になる。僕は昔ながらの構成テクニックを使って、とても抽象的な景色を描く傾向にあるんだけど、それは見る人に対して、最初は本当の風景だと思わせる必要があるからね。実際には食物で出来たものなんだって気づいたときが、見ている人にも、作った僕にも笑顔をもたらす最高の瞬間さ。」

食物がもったいないと感じる人もいるのだろうか。
「たしかにある程度の浪費はあるけど、いつもかなりの量の残った食物をチームのみんなと分けて食べているよ。大体の食物が糊付けされたり、ピンで留められたりしているから最高の食事というわけにはいかないけどね。」







Food Landscapes(英語版)」はこちらでも購入できる。




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